はじめに – 花に癒される初夏の旅へ
6月下旬、紫陽花が見頃を迎える関東地方。毎年のように、私Ikebanadoctorはこの時期を待ちわびていました。今回は、千葉県松戸市の「本土寺」と、東京都江東区の「旧中川水辺公園」を訪問しました。
どちらも、紫陽花だけでなく、蓮や水辺の景観を楽しめる心安らぐスポットです。

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本土寺:紫陽花と蓮の共演に心ほどけて
アクセスと環境
本土寺はJR常磐線「北小金駅」から徒歩約15分。堂々たる山門と五重塔が目印です。
6月22日の昼ごろに訪れましたが、周辺の駐車場はすでに満車。幸運にもコインパーキングを見つけられましたが、電車での来訪が安心です。

本土寺の歴史と文化的背景
本土寺は、鎌倉時代の中期である1277年(建治3年)、日蓮宗の高僧・日朗上人によって創建された寺院です。もともとは豪族・平賀氏の屋敷跡とされ、のちに仏教の修行道場として整備されました。
以来700年以上の歴史を誇り、「あじさい寺」としてだけでなく、日蓮宗の重要な拠点寺院のひとつとしても知られています。
境内には本堂、五重塔、仁王門、鐘楼などの歴史的建造物が点在し、それぞれが往時の宗教文化を今に伝えています。
特に荘厳な五重塔は1971年に再建されたもので、現代に蘇った伝統建築として人気を集めています。

春の桜、初夏の紫陽花と蓮、秋の紅葉、そして冬の雪景色。四季折々に表情を変える本土寺は、花の寺としての風格と、歴史的な重みの両面を兼ね備えています。
訪れるたびに新たな気づきと静かな感動を与えてくれる、そんな深い魅力がこの場所にはあります。
境内に咲き誇る約1万株の紫陽花
本土寺の境内には、およそ1万株もの紫陽花が咲き誇ります。青、紫、ピンクと色とりどりで、品種や配置によって雰囲気が変わるのが魅力。
五重塔や山門を背景にした紫陽花は絶好の撮影スポット。道ごとに花の種類も変わり、まるで花の迷宮を歩いているかのような気分になれます。







蓮は朝がベストショットの時間
正午頃の蓮はつぼみも多く、完全に開花しているものは少なめでした。
蓮は日の出とともに開花し、午後には閉じてしまう性質があるため、写真を撮るなら朝7〜9時ごろがベストです。
朝露をまとった蓮は幻想的で、静かな時間に花が開いていく様子は心が洗われるようでした。

食とお土産も旅の醍醐味
参道には軽食やお土産のお店が並び、イートインスペースもありました。私は紫陽花を堪能した後、名物の山菜うどんをいただきました。
紫陽花モチーフの和菓子や手ぬぐいもあり、思い出にぴったりです。

開園情報
- 開園時間:9:00〜16:30(最終受付16:00)
- 料金:500円(紫陽花・紅葉シーズンのみ)
- アクセス:JR常磐線「北小金駅」より徒歩約15分
- URL : https://www.hondoji.net/index.html
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旧中川水辺公園 – 都心の無料あじさいスポット
都会の癒し、水辺の小径
江東区にある旧中川水辺公園は、都内でも静かな雰囲気が魅力。
中心にかかる「ふれあい橋」から川辺に降りると、紫陽花が咲く小径が広がります。
川のせせらぎを聞きながら歩くと、都会にいることを忘れるほど穏やかな時間が流れます。
旧中川水辺公園の歴史と都市との共生
旧中川は、かつては江戸川と荒川をつなぐ重要な舟運の水路として栄え、江戸時代から昭和初期にかけて物流・農業・生活用水など、さまざまな用途で人々の暮らしを支えてきました。
その後、高度経済成長期の都市化によって水質悪化が進みましたが、1980年代からの再生プロジェクトにより、都市と自然が共存する公園空間として整備されていきました。
「旧中川水辺公園」としての整備は1990年代に本格化し、現在では桜並木や芝生広場、カヌー場、ビオトープなど、多様な市民活動を受け入れる地域に開かれた憩いの場となっています。
紫陽花の植栽もこの一環で、川沿いの遊歩道は季節の花とともに、四季折々の表情を見せてくれます。
現代においても、この水辺は災害時の防災空間としての機能も担いながら、日常では人々の散歩、ジョギング、花めぐりの舞台として愛され続けています。
静かな水面と季節の花々が寄り添う風景は、都市生活の中にそっと癒しを差し込んでくれる貴重な存在です。

無料で楽しめる花風景
この公園は入園無料&24時間利用可能。都内とは思えないほどの開放感があります。
私が訪れたのは本土寺の後で車を使いましたが、最寄り駅から徒歩数分なので電車の方が便利です。
公園は広大ですが、紫陽花が密集して咲くスポットは限られています。目印は「ふれあい橋」。この橋を渡るか、そばを通って川辺へ降りると、「紫陽花の小径」と呼ばれる見どころがあります。スカイツリーを背景に、美しく咲く白い紫陽花が遊歩道を彩ります。

猛暑による花やけに注意
6月22日の訪問時は気温が30度を超えていて、一部の紫陽花が日焼けして萎れてしまっていました。
それでも木陰のあじさいはまだ元気で、美しい写真が撮れました。
訪問は朝か夕方の涼しい時間帯がおすすめです。



アクセス情報
- 最寄駅:JR総武線「平井駅」南口より徒歩約15分
- 料金:無料
- 駐車場:近隣にコインパーキングあり
- URL : https://koto-suisaipark.jp/
おわりに – 花めぐりは、心を整える旅
今回の訪問で、改めて花と向き合う時間の大切さを感じました。
華やかさの中にも静けさがあり、紫陽花や蓮の生命力と一瞬の美しさに心が整っていく感覚がありました。
生け花の世界では「花を生けること」は心の鏡。自然と向き合う時間は、自分自身と向き合う時間でもあります。
次回は関東の別の花スポットをご紹介予定です。どうぞお楽しみに!
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