🌼 作品について
この作品では、ビビッドな黄色の花器を先に選びました。明るく印象的なこの花器に、あえて反対色である紫の蘭を合わせてみたいと思ったのが出発点です。
そこに合わせたのが、流れるようなラインを持つ丹項アリウム（アリウム・サファイア）。このアリウムの緩やかなカーブが、蘭の凛とした存在感と花器の鮮やかさの中に、静かな動きを与えてくれました。
花材の主張が強い分、あえて本数は少なく、間（ま）を意識した構成にしています。見る人が想像で余白を補完できるような、そんな空間を目指しました。
救急外来では、日々さまざまな緊急事態に対応しています。そこにはスピードと判断が常に求められ、心を休める隙間はなかなかありません。
でも、花と向き合う時間だけは別です。
色のコントラストや、茎の流線に目を向けていると、心の中のざわつきが静かに鎮まっていくのを感じます。
これは、医学的に言えば「自律神経のバランスが整う」瞬間でもあります。
💡 花のある暮らしのすすめ
この作品を自宅に飾ってみたところ、部屋全体がパッと明るくなり、訪れた方からも「なんだか空気がやわらかい」と言われました。
花を飾るだけで、空間だけでなく、人の気持ちまでやさしく変えてくれる。
それが、いけばなの持つ力なのだと思います。
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💬 コメント・感想もぜひ
この作品をご覧になって、なにか感じることがあれば、ぜひコメントで教えてください。
花をいける時間が、誰かの心の休息になれば嬉しいです。
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