🌸 伸びやかに咲く、春の記憶 ─ ヨシノツツジの一種いけ

満開の吉野ツツジを背景に、「吉野ツツジの生け花 Yoshino azalea ikebana」の文字と、花を持った白くま医師のイラストが配置されたアイキャッチ画像。 Eyecatch image featuring full-bloom Yoshino azaleas, overlaid with the text “Yoshino azalea ikebana” and a cheerful bear doctor illustration holding flowers.生け花作品   Ikebana Works
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3月末、枝ぶりの美しいヨシノツツジを使って、一種いけに挑戦しました。季節外れのご紹介にはなりますが、その時の作品に込めた想いや学びは、今も色褪せません。

🌿 ヨシノツツジとは?

ヨシノツツジ(吉野躑躅)は、ツツジ科の園芸品種で、春に淡紅色から濃い桃色の花を一斉に咲かせます。私たちが普段目にする一般的なツツジよりも花が小さめで、どこか控えめで上品な印象を与えるのが特徴です。枝ぶりが伸びやかでしなやか、開花するとその美しさに目を奪われます。樹姿は自然で、いけばなにおいても線の表現や動きのある構成に最適な花材です。

🎨 一種いけの挑戦

今回の作品は「一種いけ」と呼ばれるスタイルで構成しています。ひとつの花材しか使わないため、構成や空間処理が重要となり、素材の持つ表情や魅力をいかに引き出すかが問われる、非常に奥深い形式です。

🌸 この作品のコンセプト

吉野躑躅の鮮やかな色と生命力を前面に打ち出し、右にしなやかに伸びる枝の流れを活かすことで、空間の中に春の息吹を表現しました。枝先の動きと花の配置が、軽やかさとリズムを生み出しています。

花器には、丸い空洞のある個性的なデザインを選びました。この空洞は単なる装飾ではなく、「抜け」としての空間表現にも活かしています。花の重なりの中に空白を作ることで、視線が流れ、軽やかな印象を保てるように工夫しました。

✂️ 勇気ある「剪定」が生む美

実はこの吉野躑躅、撮影時の右側の枝はもっと花も葉も密集しており、非常に賑やかな印象でした。しかし、そのままでは枝の「線」が見えず、全体の構成が重くなってしまいます。そこで思い切って剪定し、枝ぶりを整えました。

その結果、枝の動きが際立ち、作品に呼吸するような「間(ま)」が生まれました。過剰な要素をそぎ落とすことで、植物本来の生命力がより伝わってくるのです。

💬 医師として学ぶ、生け花の精神

医師としての現場では、「足す」ことに意識が向きがちです。情報も治療も、増やすことで安心を得ようとする。けれど、生け花が教えてくれるのは、「過ぎたるは及ばざるが如し」の美学です。

引き算の中にこそ、本当に必要なものが見えてくる。花も、医療も、人生も――静かな調和の中に答えがあるのかもしれません。


📸 作品データ

  • 花材 :吉野躑躅
  • 花器 :空洞のある脚付き長方形花器
  • 制作日:2025年3月末 / Late March 2025

🌱 あなたなら、どう生けますか?

吉野躑躅の華やかさと線の美しさ、あなたならどう活かしますか?
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