JOURNAL ・ 撮影地の記録
明野のひまわり ― 八ヶ岳と南アルプスを背に咲く夏
山梨・北杜市の明野。日照時間日本一といわれる高原に、夏のあいだだけ、太陽の色をした花の海が広がります。数十万本のひまわりが、八ヶ岳や南アルプス、富士山の稜線を背に、いっせいに同じ方を向く。空の青と花の黄が、これ以上ないほど澄んで重なる季節です。
山を背に、太陽を向く花の海
なだらかな高原の畑が、夏の盛りに黄金色に染まります。背後には八ヶ岳がやわらかく裾を広げ、振り返れば南アルプスや富士山、茅ヶ岳の稜線が連なる。三六〇度をぐるりと山に囲まれたなかで、足もとには数十万本のひまわりが咲きそろいます。一輪ずつ見れば素朴な花が、これだけ集まると、まるで光そのものが地面から立ちのぼっているように見える。山の青みと花の黄が重なるその一点に、なぜか胸を打たれます。それはたぶん、花が空のほうへ、光のほうへと、ためらいなく顔を向けているからだと思うのです。
日照時間日本一の高原で
明野は、日本の平均をはるかに超えて晴れる土地だといわれます。年間の日照時間はおよそ二千五百時間。その長い陽ざしを浴びて、ひまわりは背筋を伸ばすように育ちます。真夏の昼、強い光のなかで花がいっせいに同じ方角を向く光景は、どこか静かな祈りのようでもあります。救急の現場で時間に追われる日々を送る私にとって、ここでの時間はまるで別の速度で流れていく。立ちつくして山と花を眺めているだけで、ほどけていくものがあります。
太陽がいちばん近い高原で、
花も、空のほうを向いている。
訪れる方へ ― 見頃
夏の盛り、青空の日をねらって。
見頃は例年、七月下旬から八月中旬ごろ。広い敷地に品種や時期をずらして植えられているため、エリアごとに順々に開花し、比較的長い期間楽しめます。夏には明野サンフラワーフェスが開かれ、メイン会場と農村公園会場など、複数の会場でひまわりが咲きそろいます。開花の進み具合は年や天候で前後しますので、出かける前に最新の開花状況を確認しておくと安心です。
アクセス
電車なら、JR中央本線の韮崎駅からバスでおよそ二十五分。ハイジの村方面のバス停で降りて向かいます。お車の場合は、中央自動車道の須玉インターチェンジ、または韮崎インターチェンジからいずれも十五分ほど。畑のなかにあるためカーナビで出にくいことがあり、近くのハイジの村などを目印にすると迷いにくいです。フェス期間は駐車場や協力金の案内が出ますので、現地の指示に従ってください。
撮影のヒント
せっかくの大パノラマですから、ひまわりだけでなく背後の山並みもいっしょに収めたいところです。山をくっきり出したいなら、空気の澄んだ午前の早い時間が有利。順光ではくっきりと黄色が、逆光では花びらが透けて柔らかく輝きます。真夏の濃い青空を生かすなら、低い位置から花を見上げて空を広く入れる構図が効果的です。風で花が揺れるので、少し早めのシャッターを心がけると安心です。
あわせて巡りたい
明野のある北杜市は、清里や八ヶ岳南麓の高原が広がる、夏の避暑にうってつけの土地です。ひまわりを見たあとは、標高を上げて高原のカフェや牧場、湧き水の里をめぐるのもよいでしょう。澄んだ空気とどこまでも続く緑のなかで、真夏でもひんやりとした風に出会えます。山に抱かれた一日を、ゆっくりと味わってみてください。
八ヶ岳と南アルプスを背景に、太陽を向くひまわりの風景を、FUJICOLOR最高級印画紙への銀塩プリントでお届けします。額装してお部屋に飾れば、真夏の高原の光がそのまま壁に灯ります。世界中へ発送可能です。
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