JOURNAL ・ 撮影地の記録
河口湖の富士山と紅葉 ― もみじ回廊と霊峰の秋
山梨・河口湖。湖のむこうに富士山がそびえ、岸辺を真っ赤なモミジが彩る——日本の秋を象徴する風景が、ここにあります。北岸の梨川沿いには、樹齢100年を超えるモミジが並ぶ「もみじ回廊」。赤く燃える葉のトンネルの先に、雪をかぶりはじめた富士山が顔をのぞかせます。湖と、紅葉と、霊峰富士。三つがそろう、贅沢な秋です。
富士と紅葉、湖の秋
河口湖の秋のいちばんの贅沢は、富士山と紅葉をひとつの画面に収められることです。風のない朝には、湖面が鏡のようになり、逆さ富士と紅葉がそっと映りこみます。空気の澄んだ日ほど、富士の稜線はくっきりと、紅葉の赤はいっそう深く。湖を渡る風が冷たくなるほど、その色は冴えていきます。
燃えるもみじの回廊
梨川沿いの「もみじ回廊」を歩くと、頭の上を真っ赤なモミジが覆い、足もとの川面にもその赤が映ります。古い木々がつくる赤のトンネルは、昼は光を透かして輝き、夜はライトアップされて、川面に二重の紅葉を浮かべます。救急の現場で見る色とはまるで違う、あたたかく、どこか懐かしい赤。シャッターを切る手が、自然とゆっくりになります。
湖のむこうに、霊峰富士。
燃えるもみじが、水面に映る秋。
訪れる方へ ― 見頃ともみじまつり
これから訪ねる方のために、見頃やアクセスをまとめます。
紅葉の見頃は例年11月上旬から中旬。色づきにあわせて「富士河口湖紅葉まつり」が、例年11月に開かれます。期間中はもみじ回廊のライトアップ(日没から夜まで)も行われ、闇に浮かぶ紅葉と富士の幻想的な景色が楽しめます。その年の冷え込みで色づきが前後しますので、おでかけ前に最新の紅葉情報をご確認ください。
アクセスと駐車場
お車の場合、中央自動車道・河口湖ICから約15分です。もみじ回廊には常設の駐車場がなく、紅葉まつりの期間中のみ無料の臨時駐車場が開かれます。公共交通では、富士急行線・河口湖駅から河口湖周遊バス(レトロバス)に乗り、「久保田一竹美術館」バス停付近が便利です。まつり期間は大変混雑しますので、早めの時間がおすすめ。朝晩は冷えるので、あたたかい服装で。
撮影のヒント
富士山と紅葉を一枚に収めるなら、無風の早朝がねらい目です。湖面に映る逆さ富士をいっしょに撮ると、上下対称の静かな構図になります。もみじ回廊では、赤い葉を前ボケに使って奥の富士を浮かべると、奥行きのある一枚に。夜のライトアップでは三脚を立て、川面のリフレクションまで丁寧に切り取ります。
あわせて巡りたい
河口湖の周辺は、富士五湖や富士山麓の見どころが点在するエリアです。湖畔の遊歩道を歩いたり、季節の花畑や美術館をめぐったりと、富士山を眺めながら一日ゆっくりと過ごせます。