🌿 赤い線が導く、冬の静けさ – サンゴミズキとガーベラの生け花 –

サンゴミズキとガーベラを使った冬のいけばな作品 / Ikebana arrangement with red twig dogwood and gerbera, expressing winter stillness生け花作品   Ikebana Works
Choose Your Language


1月初旬、凛とした空気の中でこの作品を生けました。
冬枯れの景色の中に、ほんのり色を添えるように、赤いサンゴミズキとピンクのガーベラを選びました。
そのまっすぐな線には、言葉にならない静けさと、春を待つ気配が宿っているように感じたのです。

季節はずれのご紹介にはなりますが、この作品には“時を越えて感じられる静けさ”があると信じています。
枝を「ためる」という技法で丁寧に形を作り、一本のガーベラが象徴的な縦のラインを生む構成には、
「削ぎ落とす美しさ」「整えるという感覚」「自然と人の関係性」など、日々医療の現場で向き合う価値観とも重なるものがありました。

静かな冬の日の空気を、そのまま写し取ったような一作です。
どうぞ、ゆっくりとご覧ください。

✦ 「ためる」技術で引き出す直線の美

この作品の要となっているのは、矯(た)めたサンゴミズキの枝です。
「ためる」とは、枝を曲げて形をつくる伝統的な技術で、単なる力技ではなく、温めたり湿らせたりしながら植物の特性を見極めて行います。
特にサンゴミズキのように硬めの枝は、手の熱やお湯などで丁寧に温めながら少しずつ曲げることで、美しいラインを生み出すことができます。

枝を曲げた際にできた小さな折れ目は、絵の具を使って目立たないように補修しています。自然を尊重しながら、整える手仕事には、医療とどこか通じるものがあります。

✦ 一本のガーベラに込めた意志

長く伸びた一本のガーベラは、作品の中でもっとも象徴的な存在です。
そのまっすぐな茎は、他の構成要素とは異なる「生命の線」のようにも見えます。
足元には数輪のガーベラを配し、視線が自然に上昇していく構成としました。

✦ 花と医療、整えるという共通点

いけばなでは「足す」よりも「引く」ことが求められます。
あれもこれも盛り込むのではなく、必要な要素だけを残し、不要なものはそぎ落とす──
それは、私が日々行う診療とも重なる考えです。

構造のシンプルさのなかに、自然の摂理と人の手の調和を感じる瞬間。
そのバランス感覚が、花にも診療にも、どこかで必要とされているのだと思います。

✦ 季節をまたいで、届く静寂

サンゴミズキの赤は冬の冷たさに映え、ガーベラの花色は春の訪れをほのかに予感させます。
冬と春のはざまに立つようなこの作品が、今のあなたの時間にも、そっと寄り添うものであれば嬉しいです。

🫧 呼吸が変わる瞬間を、花とともに。

💠 他の作品もぜひご覧ください 👉 作品一覧はこちら

📣 コメント・シェア・ご感想も歓迎です

🌸 あなたなら、どんな線を生けますか?


コメント欄やSNSで、「#ikebanadoctor」のタグを付けて、ぜひあなたの花への想いも聞かせてください。

🌼 花のある暮らし、はじめてみませんか?

慌ただしい日々にこそ、そっと咲く花が必要なのかもしれません。
私が最初に試してみて良かったのは、お花の定期便でした。お手頃な価格で始められて、解約も簡単。

送料込み1回税込1980円から。1回限りでもOK。スキップもOK。今なら500円クーポンあり。
自分のペースで「花のある暮らし」を楽しめるのが、何よりの魅力です。

いきなり生け花をしなくても、手元の花瓶にさっとお花を飾るだけでいいのです。
忙しい毎日でも、少しの花が心を整えてくれます。

※このリンクはアフィリエイトリンクです。ご購入により当ブログの活動を支援いただけます。

🌸 お花を体験してみたくなった方はこちらへ

コメント

タイトルとURLをコピーしました