冬の澄んだ空気の中で生けたこの作品は、直線的なサンゴミズキの構成と、奥に控えめに配置したユーフォルビアが特徴です。
サンゴミズキは、その赤い枝を活かして冬の静けさや凛とした緊張感を表現し、あえて主役にならない位置にユーフォルビアを置くことで、「奥ゆかしさ」という日本的美意識を表しました。

🪷 構成の工夫と「間」の力
写真でもわかるように、サンゴミズキは放射状に伸びることで、空間に緊張感とリズムを生み出しています。
一見シンプルですが、枝の角度や長さ、「線」と「線」の間にできる余白のバランスには細心の注意を払いました。
この「間(ま)」があるからこそ、作品に静けさと集中が宿るのです。
🌿 背景に咲くユーフォルビア
ユーフォルビアは鮮やかな緑の葉と小さな赤い花を持ちながら、視線の奥に控えめに咲いています。
この配置は、ただの脇役ではなく「奥行き」を生む存在。
サンゴミズキの張り詰めた直線の背景に、柔らかく命の気配を添えてくれます。
🖤 器と背景の演出力
黒の長方形の器は、サンゴミズキの動きをしっかりと受け止め、全体に重心と安定感を与えています。
背景のやわらかなブラウンは、冬の空気を閉じ込めたような落ち着きをもたらし、枝と花の存在感を際立たせています。
✂️ ユーフォルビアの水揚げと長持ちのコツ
ユーフォルビアは切ると白い乳液状の樹液(ラテックス)が出てきます。このラテックスには強い刺激性があり、皮膚に触れるとかぶれや炎症を起こす可能性があるため、取り扱いには十分な注意が必要です。可能であれば手袋の着用をおすすめします。この液が残ると水の吸い上げを妨げてしまい、花が早く傷んでしまいます。
そのため、水中で茎を切った直後にすぐ流水で樹液を洗い流すことが大切です。
これにより水揚げが良くなり、花が長く楽しめます。
💡さらに詳しい切り花を長持ちさせるテクニックは、こちらの記事でまとめています。ぜひご覧ください!
🩺 医師としての視点:見えないケアの大切さ
ユーフォルビアのように、表には見えない部分の処置が花の寿命に大きく影響する──この点は、私が日々の診療で感じていることと通じます。
人の体も同じで、目に見えないところに目を向け、原因のケアや小さな変化を見逃さないことが健康を守る上でとても大切です。
いけばなにも医療にも共通するのは、「目に見えない部分にこそ本質がある」ということなのかもしれません。
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