現代の花芸術には、「生け花」と「フラワーアレンジメント」という二つの異なる表現があります。どちらも花の魅力を引き出す素晴らしい方法ですが、その根底にある哲学や技術は異なります。
今回の作品は、その二つのアプローチが交わる地点で生まれたもの。トルコキキョウとキクの美しさを束ねながら、現代的なモダン花器に生け、両者の融合を表現しました。
医師として日々人と向き合う私にとって、花を生けることは「命の状態を見つめる行為」とどこか似ているように感じています。

💠 生け花とフラワーアレンジメント、その違いとは?
生け花は、日本の伝統文化に根ざした花の芸術であり、「空間」「線」「余白」を重視します。1本の枝や茎が語る美しさを大切にし、静けさの中にドラマを見出すような表現です。
一方で、フラワーアレンジメントは欧米を中心に発展したスタイルで、色彩やボリュームの華やかさを重視し、視覚的なインパクトがあります。花束のように密にまとめることも多く、装飾性が高いのが特徴です。
🌸 今回の作品:融合という表現
今回の作品では、生け花の構造と間を意識しながら、**フラワーアレンジメント的な要素(花を束ねて魅せる)**も取り入れました。
白と淡い黄色のトルコキキョウを左側に、ピンクのキクを右側にまとめ、コントラストと調和の両方を意識。
花器にはモダンな二連筒型の黒い陶器を用い、都会的な印象と落ち着いた静けさを加えています。
🩺 医師の視点:生命の構造と美しさ
生け花でも診察でも、私は「形に表れた命の状態」を見つめています。
患者さんの顔色や声、手の動きや呼吸のリズム──それは、まるで一本の枝や花の開き方を観察する行為と似ています。
今回のように、花を束ねて調和させるという行為は、多様な症状や背景を持つ人々を一つの空間で支える医療現場のようにも感じました。
💬 読者の皆さんへ
花の世界には「正解」がありません。
生け花とフラワーアレンジメント、どちらを選んでも、その人の感性が映し出されます。
ぜひあなたも、ご自身のスタイルで花に触れてみませんか?
今回の作品に感じたこと、気づいたことがあれば、ぜひコメントやSNSでシェアしてください。
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