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雨に濡れて深い青に染まる明月院の紫陽花

特集

関東のあじさい名所ガイド ― 梅雨に咲く、雨の花めぐり

💠 見頃 6月〜7月 🗾 関東のあじさい名所

梅雨は、写真を撮るには不向きな季節と思われがちです。けれど、あじさいだけは雨の日にこそ本当の色を見せてくれます。雨に濡れて深まる青、水に浮かべられた花、下町のビルを背にした純白の手まり。灰色の空の下でいちばん輝く花を求めて、関東のあじさい名所を訪ね歩いた記録です。

雨に深まる ― 鎌倉のあじさい寺

あじさいといえば、まず思い浮かぶのが鎌倉です。神奈川・北鎌倉の明月院には、約二千五百株のヒメアジサイが境内を埋め、その澄んだ青は「明月院ブルー」と呼ばれて親しまれています。雨に濡れるほど色は深まり、参道を歩くだけで青の海に沈んでいくような心地がします。あじさいは土の酸性度で色を変える花。同じ青でも、寺ごと、株ごとに微妙に違う青を探すのも、梅雨ならではの楽しみです。

水に咲く ― 茨城の水中華

茨城・桜川の雨引観音では、手水鉢や弁天池に色とりどりの紫陽花が浮かべられます。地元で「水中華」と呼ばれるこの景色は、まるで水そのものが花を咲かせたよう。陸に咲くあじさいが雨に濡れて重たげにうつむくのに対し、水に放たれた花は軽やかで自由です。花のあいだをアヒルがのんびり横切る、のどかな初夏の一日がここにあります。

下町に咲く ― アナベルとスカイツリー

あじさいは古刹だけの花ではありません。東京・江東区では、純白の手まり咲き「アナベル」が群れ咲き、その奥に東京スカイツリーがそびえます。白いあじさいと現代の塔――身近な下町に、こんなにも涼やかな初夏の景色があります。雨上がりの夕暮れ、白が青みを帯びる時間がとくに美しい一枚になります。

雨の日は、あじさいがいちばん美しい。
傘の下から、青をさがしに。

あじさいを撮るために ― 雨の日のコツ

関東のあじさいは、例年六月上旬から七月中旬が見頃です。撮影の狙い目は、晴れの日よりもむしろ雨の日や雨上がり。空がやわらかく曇ると照り返しが消え、花本来の色が深く沈んで写ります。花びらにのった水滴を生かすなら、少し近づいてマクロぎみに。レンズやカメラの雨対策を忘れずに、タオルを一枚持っていくと安心です。雨の日の光の扱いは花風景写真の撮り方にもまとめています。

💠 見頃例年6月上旬〜7月中旬(梅雨の時期)
💠 主な名所明月院(北鎌倉)・雨引観音(茨城)・アナベル(江東区)など
📸 おすすめの光雨の日・雨上がりの曇天。照り返しが消え色が深まる
☂️ 持ち物傘・レンズ用のタオル・歩きやすい靴。足元のぬかるみに注意
ℹ️ 最新情報見頃・あじさい祭・ライトアップの日程は、各撮影地の公式情報をご確認ください
💠 雨の日の青を、いつでも手もとに
💠 雨の日の青を、いつでも手もとに

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