東福寺 通天橋から望む紅葉の雲海

特集

紅葉の撮影スポット ― 京都・奥日光・東京、見頃の順に【2026】

💠 見頃 9月下旬〜12月上旬 🗾 栃木・山梨・愛知・京都・東京 🗓 更新

秋の日本は、山から里へ、ゆっくり錦に染まっていきます。九月の終わりに奥日光の湿原が金色に傾き、十月は紅葉が標高を降りてきて、十一月に京都の名刹と東海の渓谷、十二月の入口に東京駅前のイチョウ並木。実際に歩いて撮った紅葉の撮影地14か所を、例年の見頃の早い順に並べました。見頃・三脚・料金・予約は各撮影地ガイドの値から、2026年の状況は公式発表の日付と出典つきで載せています。

2026年の紅葉撮影で知っておきたいこと

公式サイトでに確認できた、今年だけの変更点です。

見頃順の一覧 ― 14か所

例年の見頃が早い順に並べています。見頃はその年の気温で前後します。三脚の欄は公式の記載どおりで、「公式に記載なし」は「使ってよい」という意味ではありません。「2026年」の欄は、公式の発表にある日付と言葉だけを書いています。時間帯は各撮影地ガイドのおすすめです。

↔ 表は横にスクロールできます。

撮影地例年の見頃時間帯三脚(公式の記載)料金・予約2026年(時点)
小田代原(草紅葉)栃木・奥日光9月下旬〜10月上旬(カラマツは10月下旬)夜明け前後の朝霧条件つき(歩道から撮影し、他の歩行者に配慮/環境省)低公害バス 大人500円(赤沼車庫から約12分)9/25「見頃となりました」(日光市観光協会)。秋の早朝便は残り10/3・4・10・11・12・31、11/1
戦場ヶ原(草紅葉)栃木・奥日光9月下旬〜10月上旬朝夕の逆光・斜光(早朝・夕方はクマに注意)条件つき(同上)赤沼駐車場 普通車500円/三本松園地駐車場は無料9/18「本格的な紅葉はまだしばらくは先」(環境省VC)。湯滝〜小滝間の歩道は2027年3月末まで通行止め(予定)
奥日光(竜頭ノ滝・中禅寺湖・いろは坂)栃木竜頭ノ滝 10月上旬〜中旬/中禅寺湖 10月中旬〜下旬/いろは坂 10月下旬〜11月上旬早朝(いろは坂の渋滞前)——竜頭滝「色づき始め」、中禅寺湖・いろは坂の見頃予測「10月中旬~11月上旬」(日光市観光協会)。明智平ロープウェイは運休中
六方沢栃木・霧降高原10月下旬〜11月上旬夕方の薄暮(作例は16時半すぎ)公式に記載なし無料(橋のたもとに無料の駐車スペース)見頃予測「10月中旬頃」(日光市観光協会・9/14更新)
半月山展望台栃木・中禅寺湖南岸10月下旬〜11月上旬夕景(県道は17時〜翌7時通行止め)公式に記載なし駐車場は無料紅葉状況に項目なし(中禅寺湖・華厳滝の見頃予測は「10月中旬~11月上旬」)
河口湖 もみじ回廊山梨11月上旬〜中旬無風の早朝(逆さ富士)/夜のライトアップ公式に記載なし入場無料(専用駐車場の案内なし)紅葉まつり 11/7〜11/29、ライトアップ 日没〜21:00
香嵐渓愛知・豊田11月中旬〜下旬日中の逆光・斜光/夜のライトアップ公式に記載なし入場無料(駐車場は有料)もみじまつり 11/1〜11/30、ライトアップ 日没〜21:00
東福寺 通天橋京都11月中旬〜12月上旬開門直後(秋期は通天橋が8:30から)使用できません(境内全域・通年)秋期は通天橋・開山堂 大人1,000円、本坊庭園 大人600円(11/1〜)秋期 11/14〜12/6。駐車場は10/25〜12/10閉鎖
南禅院京都・南禅寺11月中旬〜下旬風の落ち着く早朝(水鏡)使用できません(一脚も)一般500円2027年春まで拝観停止(方丈庭園・三門は通常どおり)
祐斎亭京都・嵐山11月中旬〜下旬—使用できません(通年)見学料2,000円。紅葉期は予約時に事前決済(カードのみ)紅葉期の日程は未確認
瑠璃光院京都・八瀬11月中旬〜下旬拝観は10:00〜17:00(受付16:30まで)使用できません(三脚・一脚とも)大人2,000円(山門前受付で現金)特別拝観 10/1〜12/13。11/13〜12/6は予約制
東寺 五重塔京都11月中旬〜下旬日没前後30分(夕月)/夜間拝観公式に記載なし夜間特別拝観 大人1,000円(昼は2026年秋 大人1,200円)五重塔初層の特別公開・夜間特別拝観 10/31〜12/13(夜18:00〜21:30)
行幸通りのイチョウ東京・丸の内11月下旬〜12月上旬(盛りは1〜2週間)朝と夕方のやわらかい光公式に記載なし(公道)—(公道)公式の色づき発表なし(日本気象の予想:東京のイチョウは11/26ごろ)
昭和記念公園 かたらいのイチョウ並木東京・立川11月(黄葉の最盛期・公式)——大人450円—

「2026年」の出典:日光市観光協会「紅葉状況」/環境省 日光湯元ビジターセンター/京都観光Navi「紅葉だより」ほか各行の公式サイト。京都観光Naviの「紅葉だより」は、9月27日時点で2026年の色づき調査をまだ始めていません。「—」はこの表で確認していない項目です。

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この表の撮影地を含む16か所を、見頃の早い順に並べた撮影ガイド『京都と日光の紅葉 撮影スポット16選』。見頃・アクセス・開園時間・駐車場・料金・三脚の可否を公式サイト・自治体・管理者の発表で確認し、確認できなかったことは「確認できなかった」と書いています。撮り方は「カメラなら」「スマホなら」の二段書きです。

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高原から里へ ― 紅葉前線をたどる

紅葉は標高の高い場所から始まります。九月下旬から十月、栃木・奥日光では戦場ヶ原や小田代原の草紅葉、中禅寺湖と華厳の滝が、ひと足早い秋を見せてくれます(2026年の秋は明智平ロープウェイが運休中です)。やがて十一月、山梨・河口湖では樹齢百年超のもみじ回廊が色づき、湖のむこうに富士山がそびえます。高原から里へ、紅葉前線が下りてくるのを追いかけるのも、秋の楽しみのひとつです。

奥日光 ― 秋が山を降りてくる

関東から近い奥日光では、秋は九月の終わりに、標高およそ1,400mの湿原から始まります。戦場ヶ原と隣の小田代原では、木々より先に草が色づき、湿原が金色に傾きます。そこから紅葉は山を降りていきます。霧降高原の六方沢橋は標高1,433m、谷底から134mの橋の上から谷の紅葉を見下ろす場所で、例年の見頃は10月下旬〜11月上旬。中禅寺湖の南岸、駐車場から山道を約30分登った半月山展望台も同じころで、稜線に日が触れる夕景が狙いどころです。湖畔の中禅寺湖は10月中旬〜下旬、いろは坂は10月下旬〜11月上旬が例年の目安(環境省 日光湯元ビジターセンター)。何を主役にするかを先に決めてから日を選ぶのが、この山のコツです。見くらべ方は奥日光の秋にまとめました。

今年の注意は二つあります。明智平ロープウェイが2027年8月31日まで(予定)運休していること。半月山へ向かう県道が、夜間(17時〜翌7時)は歩行者も含めて通行止めになること。夕景を粘るときは、下山の時間から逆算してください。

京都の名刹 ― 額縁と水鏡の秋

紅葉の極みといえば、やはり京都です。東福寺の通天橋から望む渓谷は、紅葉が雲海のように一面を埋めつくします。八瀬の瑠璃光院や嵐山の祐斎亭では、磨かれた黒机に紅葉が水鏡のように映り込む「机もみじ」が、もうひとつの秋を見せてくれます。南禅院では書院の柱が額縁となり、池の紅葉を一幅の絵のように切り取ります(2027年春まで拝観停止中)。夜には東寺の五重塔がライトアップされ、瓢箪池の水面に千二百年の塔と紅葉が浮かびます。

渓谷を染める ― 東海一の朱

谷あいを朱に染める紅葉も見ごたえがあります。愛知・豊田 足助の香嵐渓は、約四千本のもみじが巴川の谷を埋める東海一の紅葉。朱塗りの待月橋と川面に映る紅葉が、東海の秋を代表する一枚になります。

東京 ― 最後は、東京駅前の金の道

紅葉前線の最後は、寺でも山でもなく都心の通りです。東京駅丸の内口から皇居へ延びる行幸通りでは、四列のイチョウが例年11月下旬〜12月上旬に黄金色になり、盛りは1〜2週間ほど。駅を出てすぐの公道です。立川の国営昭和記念公園の「かたらいのイチョウ並木」(全長約300m)とあわせて、東京のイチョウと紅葉にまとめています。

紅葉と同じ季節の花(曼珠沙華やコスモス)は秋の花の撮影地ガイドに、一年ぶんの花と紅葉の見頃は花と紅葉の見頃カレンダーに並べました。

紅葉は、散りぎわがいちばん美しい。
急がず、その一日を待ちたい。

三脚・予約・料金 ― 出かける前に決めておくこと

京都の秋でいちばん大切なのは、三脚を使えない場所が多いことです。東福寺・南禅院(南禅寺の境内)・祐斎亭・瑠璃光院の4か所は、公式に三脚の使用を断っています。瑠璃光院と南禅寺は一脚も不可、東福寺は混雑する橋の上だけでなく境内全域・通年です。東寺は三脚について公式に何も示していませんが、記載が無いことは「使ってよい」という意味ではありません。奥日光の戦場ヶ原と小田代原では、環境省 日光湯元ビジターセンターが「写真も歩道から撮影し、三脚は他の歩行者に配慮して使い」としています。

もうひとつは予約です。瑠璃光院は特別拝観の期間だけの公開で、2026年秋は11月13日〜12月6日が予約制。祐斎亭は通常期は予約優先、紅葉期は予約時の事前決済(クレジットカードのみ)が必要です。どちらも駐車場はありません。拝観料は瑠璃光院が大人2,000円、祐斎亭が見学料2,000円。一方、六方沢、河口湖のもみじ回廊、香嵐渓は入場無料です(駐車場は別)。

紅葉を撮るために ― 見頃と心がまえ

紅葉の見頃は、高原で九月下旬〜十月、平地や京都で十一月下旬〜十二月上旬が目安です。色づきはその年の気温に大きく左右され、昼夜の寒暖差が大きいほど鮮やかに発色します。雨上がりは葉や苔がしっとりと濡れ、色が深く沈んで写ります。机もみじや特別拝観は予約制・期間限定の場所も多いので、出かける前に必ず最新の情報を確かめましょう。撮影の細かなコツは花風景写真の撮り方と、紅葉に絞った紅葉の撮り方 ― 透過光・雨上がり・PLフィルターにまとめています。

このガイドの撮影地で撮った作品(撮影データつき)

撮影日時と設定は、カメラに残った撮影時の記録です。写真を押すと作品ページが開きます。

明智平の紅葉(奥日光 ― 中禅寺湖と華厳の滝)
明智平の紅葉奥日光 ― 中禅寺湖と華厳の滝 撮影45mm・f/7.1・1/200秒・ISO100
祐斎亭の花窓(京都 ― 嵐山祐斎亭の紅葉と水鏡)
祐斎亭の花窓京都 ― 嵐山祐斎亭の紅葉と水鏡 撮影28mm・f/6.3・1/40秒・ISO125
香嵐渓の紅葉(愛知 ― 巴川と待月橋)
香嵐渓の紅葉愛知 ― 巴川と待月橋 撮影41mm・f/7.1・1/100秒・ISO100
💠 高原の紅葉例年9月下旬〜10月(奥日光など標高の高い地域)
💠 平地・京都例年11月下旬〜12月上旬(年により前後)
📸 おすすめの光雨上がりのしっとりした光、夜もみじはライトアップの時間帯
🔭 三脚東福寺・南禅院・祐斎亭・瑠璃光院は使用できません(公式)。戦場ヶ原・小田代原は歩道から、他の歩行者に配慮して(環境省)
🎫 拝観の注意瑠璃光院は2026年秋の11月13日〜12月6日が予約制、祐斎亭は紅葉期に予約時の事前決済。南禅院は2027年春まで拝観停止
📷 撮影データ冒頭の写真「東福寺・通天橋の紅葉」:NIKON Z f / NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II / 34mm・f/2.8・1/125秒・ISO100(2025年11月27日 7:58 撮影)
ℹ️ 最新情報色づき・ライトアップ・拝観の日程は、各撮影地の公式情報をご確認ください

よくある質問(撮影する人向け)

京都の紅葉の撮影地は、朝何時から入れますか?

東福寺は秋期(2026年は11月14日〜12月6日)だけ、通天橋が朝8時30分から開きます(方丈庭園は9時から、受付は16時まで)。東寺の金堂・講堂は朝8時から(受付は16時30分まで)。瑠璃光院の秋の特別拝観は10時から17時(受付は16時30分まで)です。いずれも2026年9月27日に公式の案内で確認した時刻です。

東福寺や瑠璃光院で三脚は使えますか?

使えません。東福寺の公式の文言は「境内での飲食及び三脚を用いた写真撮影はご遠慮下さい。」で、橋の上だけでなく境内全域・通年です。瑠璃光院は三脚・一脚とも使用できません。南禅院(南禅寺の境内)と祐斎亭も公式に三脚を断っています。手持ちで撮りきれる設定で出かけてください。

2026年、明智平ロープウェイは動いていますか?

動いていません。リニューアル工事のため、2026年1月16日から2027年8月31日まで運休の予定です(日光交通)。中禅寺湖と男体山を見下ろす眺めなら、半月山展望台が選択肢になります。駐車場から山道を約30分で、県道は17時から翌朝7時まで通行止めです。

奥日光と京都では、見頃はどのくらいずれますか?

例年の目安では、奥日光でいちばん早い戦場ヶ原・小田代原の草紅葉が9月下旬〜10月上旬、中禅寺湖が10月中旬〜下旬、京都の東福寺が11月中旬〜12月上旬です。草紅葉と京都の紅葉はおよそ1か月半から2か月あまりずれるので、同じ週に両方の見頃は狙えません。

予約が必要な紅葉の撮影地はどこですか?

このガイドの中で予約が必要とわかっているのは、瑠璃光院(2026年秋は11月13日〜12月6日が予約制)と、祐斎亭(紅葉期は予約時に事前決済・クレジットカードのみ)の2か所です。どちらも駐車場はありません。

夜の紅葉を撮れる場所はありますか?

2026年に公式に発表されているのは、東寺の紅葉ライトアップと金堂・講堂の夜間特別拝観(10月31日〜12月13日、18時〜21時30分)、香嵐渓もみじまつりの飯盛山ライトアップ(11月1日〜30日、日没〜21時)、富士河口湖紅葉まつりのもみじ回廊ライトアップ(11月7日〜29日、日没〜21時)の3つです。東寺は三脚の可否を公式に示していないので、手持ちの備えで。

南禅院は2026年の秋に拝観できますか?

できません。南禅寺は2026年1月8日、屋根葺き替え工事の期間延長のため、令和9年(2027年)春まで南禅院の拝観を停止すると発表しています。南禅寺の境内と方丈庭園・三門は通常どおり拝観できます。

東福寺・通天橋の紅葉(京都 ― 洛南随一の紅葉名所)
🍁 秋のひととき を、一枚の絵に

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