特集
紅葉の撮影スポット ― 京都・奥日光・東京、見頃の順に【2026】
秋の日本は、山から里へ、ゆっくり錦に染まっていきます。九月の終わりに奥日光の湿原が金色に傾き、十月は紅葉が標高を降りてきて、十一月に京都の名刹と東海の渓谷、十二月の入口に東京駅前のイチョウ並木。実際に歩いて撮った紅葉の撮影地14か所を、例年の見頃の早い順に並べました。見頃・三脚・料金・予約は各撮影地ガイドの値から、2026年の状況は公式発表の日付と出典つきで載せています。
2026年の紅葉撮影で知っておきたいこと
公式サイトでに確認できた、今年だけの変更点です。
- 明智平ロープウェイは運休中。リニューアル工事のため、2026年1月16日〜2027年8月31日の予定で運休しています(日光交通)。中禅寺湖と男体山を見下ろすなら半月山展望台へ(駐車場から山道を約30分。県道は17時〜翌7時、歩行者も含めて通行止め・栃木県日光土木事務所)。
- 南禅院は2027年春まで拝観停止。屋根葺き替え工事の期間延長のため、令和9年春まで拝観を停止しています。南禅寺の境内と方丈庭園・三門は通常どおりです(南禅寺・2026年1月8日)。南禅院の書院からの構図は、今年は撮れません。
- 瑠璃光院の秋の特別拝観は10月1日〜12月13日。11月13日〜12月6日は予約が必要です(京都観光Navi)。
- 東寺は五重塔初層の特別公開と夜間特別拝観が10月31日〜12月13日。夜は18時〜21時30分(受付21時まで)です(東寺)。
- 東福寺の秋期は11月14日〜12月6日。秋期の通天橋・開山堂は大人1,000円(共通拝観券の販売なし)。本坊庭園(方丈)は秋期も通常期と同じ料金で、11月1日から大人600円になります。駐車場は10月25日〜12月10日閉鎖です(東福寺「拝観案内」・同「アクセス」)。
- まつりとライトアップ。香嵐渓もみじまつりは11月1日〜30日(ライトアップ 日没〜21時・足助観光協会)、富士河口湖紅葉まつりは11月7日〜29日(ライトアップ 日没〜21時・富士河口湖町観光連盟)。
- 今年の見頃の傾向。民間の日本気象の第1回予想は「紅葉・黄葉の見頃時期は全国的に『平年並み』または『遅い』ところが多くなる見込み」としています(日本気象・2026年9月2日)。
見頃順の一覧 ― 14か所
例年の見頃が早い順に並べています。見頃はその年の気温で前後します。三脚の欄は公式の記載どおりで、「公式に記載なし」は「使ってよい」という意味ではありません。「2026年」の欄は、公式の発表にある日付と言葉だけを書いています。時間帯は各撮影地ガイドのおすすめです。
↔ 表は横にスクロールできます。
| 撮影地 | 例年の見頃 | 時間帯 | 三脚(公式の記載) | 料金・予約 | 2026年(時点) |
|---|---|---|---|---|---|
| 小田代原(草紅葉)栃木・奥日光 | 9月下旬〜10月上旬(カラマツは10月下旬) | 夜明け前後の朝霧 | 条件つき(歩道から撮影し、他の歩行者に配慮/環境省) | 低公害バス 大人500円(赤沼車庫から約12分) | 9/25「見頃となりました」(日光市観光協会)。秋の早朝便は残り10/3・4・10・11・12・31、11/1 |
| 戦場ヶ原(草紅葉)栃木・奥日光 | 9月下旬〜10月上旬 | 朝夕の逆光・斜光(早朝・夕方はクマに注意) | 条件つき(同上) | 赤沼駐車場 普通車500円/三本松園地駐車場は無料 | 9/18「本格的な紅葉はまだしばらくは先」(環境省VC)。湯滝〜小滝間の歩道は2027年3月末まで通行止め(予定) |
| 奥日光(竜頭ノ滝・中禅寺湖・いろは坂)栃木 | 竜頭ノ滝 10月上旬〜中旬/中禅寺湖 10月中旬〜下旬/いろは坂 10月下旬〜11月上旬 | 早朝(いろは坂の渋滞前) | — | — | 竜頭滝「色づき始め」、中禅寺湖・いろは坂の見頃予測「10月中旬~11月上旬」(日光市観光協会)。明智平ロープウェイは運休中 |
| 六方沢栃木・霧降高原 | 10月下旬〜11月上旬 | 夕方の薄暮(作例は16時半すぎ) | 公式に記載なし | 無料(橋のたもとに無料の駐車スペース) | 見頃予測「10月中旬頃」(日光市観光協会・9/14更新) |
| 半月山展望台栃木・中禅寺湖南岸 | 10月下旬〜11月上旬 | 夕景(県道は17時〜翌7時通行止め) | 公式に記載なし | 駐車場は無料 | 紅葉状況に項目なし(中禅寺湖・華厳滝の見頃予測は「10月中旬~11月上旬」) |
| 河口湖 もみじ回廊山梨 | 11月上旬〜中旬 | 無風の早朝(逆さ富士)/夜のライトアップ | 公式に記載なし | 入場無料(専用駐車場の案内なし) | 紅葉まつり 11/7〜11/29、ライトアップ 日没〜21:00 |
| 香嵐渓愛知・豊田 | 11月中旬〜下旬 | 日中の逆光・斜光/夜のライトアップ | 公式に記載なし | 入場無料(駐車場は有料) | もみじまつり 11/1〜11/30、ライトアップ 日没〜21:00 |
| 東福寺 通天橋京都 | 11月中旬〜12月上旬 | 開門直後(秋期は通天橋が8:30から) | 使用できません(境内全域・通年) | 秋期は通天橋・開山堂 大人1,000円、本坊庭園 大人600円(11/1〜) | 秋期 11/14〜12/6。駐車場は10/25〜12/10閉鎖 |
| 南禅院京都・南禅寺 | 11月中旬〜下旬 | 風の落ち着く早朝(水鏡) | 使用できません(一脚も) | 一般500円 | 2027年春まで拝観停止(方丈庭園・三門は通常どおり) |
| 祐斎亭京都・嵐山 | 11月中旬〜下旬 | — | 使用できません(通年) | 見学料2,000円。紅葉期は予約時に事前決済(カードのみ) | 紅葉期の日程は未確認 |
| 瑠璃光院京都・八瀬 | 11月中旬〜下旬 | 拝観は10:00〜17:00(受付16:30まで) | 使用できません(三脚・一脚とも) | 大人2,000円(山門前受付で現金) | 特別拝観 10/1〜12/13。11/13〜12/6は予約制 |
| 東寺 五重塔京都 | 11月中旬〜下旬 | 日没前後30分(夕月)/夜間拝観 | 公式に記載なし | 夜間特別拝観 大人1,000円(昼は2026年秋 大人1,200円) | 五重塔初層の特別公開・夜間特別拝観 10/31〜12/13(夜18:00〜21:30) |
| 行幸通りのイチョウ東京・丸の内 | 11月下旬〜12月上旬(盛りは1〜2週間) | 朝と夕方のやわらかい光 | 公式に記載なし(公道) | —(公道) | 公式の色づき発表なし(日本気象の予想:東京のイチョウは11/26ごろ) |
| 昭和記念公園 かたらいのイチョウ並木東京・立川 | 11月(黄葉の最盛期・公式) | — | — | 大人450円 | — |
「2026年」の出典:日光市観光協会「紅葉状況」/環境省 日光湯元ビジターセンター/京都観光Navi「紅葉だより」ほか各行の公式サイト。京都観光Naviの「紅葉だより」は、9月27日時点で2026年の色づき調査をまだ始めていません。「—」はこの表で確認していない項目です。
このガイドから選ぶ、壁に飾る3作品
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この表の撮影地を含む16か所を、見頃の早い順に並べた撮影ガイド『京都と日光の紅葉 撮影スポット16選』。見頃・アクセス・開園時間・駐車場・料金・三脚の可否を公式サイト・自治体・管理者の発表で確認し、確認できなかったことは「確認できなかった」と書いています。撮り方は「カメラなら」「スマホなら」の二段書きです。
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本の詳細を見る →高原から里へ ― 紅葉前線をたどる
紅葉は標高の高い場所から始まります。九月下旬から十月、栃木・奥日光では戦場ヶ原や小田代原の草紅葉、中禅寺湖と華厳の滝が、ひと足早い秋を見せてくれます(2026年の秋は明智平ロープウェイが運休中です)。やがて十一月、山梨・河口湖では樹齢百年超のもみじ回廊が色づき、湖のむこうに富士山がそびえます。高原から里へ、紅葉前線が下りてくるのを追いかけるのも、秋の楽しみのひとつです。
奥日光 ― 秋が山を降りてくる
関東から近い奥日光では、秋は九月の終わりに、標高およそ1,400mの湿原から始まります。戦場ヶ原と隣の小田代原では、木々より先に草が色づき、湿原が金色に傾きます。そこから紅葉は山を降りていきます。霧降高原の六方沢橋は標高1,433m、谷底から134mの橋の上から谷の紅葉を見下ろす場所で、例年の見頃は10月下旬〜11月上旬。中禅寺湖の南岸、駐車場から山道を約30分登った半月山展望台も同じころで、稜線に日が触れる夕景が狙いどころです。湖畔の中禅寺湖は10月中旬〜下旬、いろは坂は10月下旬〜11月上旬が例年の目安(環境省 日光湯元ビジターセンター)。何を主役にするかを先に決めてから日を選ぶのが、この山のコツです。見くらべ方は奥日光の秋にまとめました。
今年の注意は二つあります。明智平ロープウェイが2027年8月31日まで(予定)運休していること。半月山へ向かう県道が、夜間(17時〜翌7時)は歩行者も含めて通行止めになること。夕景を粘るときは、下山の時間から逆算してください。
京都の名刹 ― 額縁と水鏡の秋
紅葉の極みといえば、やはり京都です。東福寺の通天橋から望む渓谷は、紅葉が雲海のように一面を埋めつくします。八瀬の瑠璃光院や嵐山の祐斎亭では、磨かれた黒机に紅葉が水鏡のように映り込む「机もみじ」が、もうひとつの秋を見せてくれます。南禅院では書院の柱が額縁となり、池の紅葉を一幅の絵のように切り取ります(2027年春まで拝観停止中)。夜には東寺の五重塔がライトアップされ、瓢箪池の水面に千二百年の塔と紅葉が浮かびます。
渓谷を染める ― 東海一の朱
谷あいを朱に染める紅葉も見ごたえがあります。愛知・豊田 足助の香嵐渓は、約四千本のもみじが巴川の谷を埋める東海一の紅葉。朱塗りの待月橋と川面に映る紅葉が、東海の秋を代表する一枚になります。
東京 ― 最後は、東京駅前の金の道
紅葉前線の最後は、寺でも山でもなく都心の通りです。東京駅丸の内口から皇居へ延びる行幸通りでは、四列のイチョウが例年11月下旬〜12月上旬に黄金色になり、盛りは1〜2週間ほど。駅を出てすぐの公道です。立川の国営昭和記念公園の「かたらいのイチョウ並木」(全長約300m)とあわせて、東京のイチョウと紅葉にまとめています。
紅葉と同じ季節の花(曼珠沙華やコスモス)は秋の花の撮影地ガイドに、一年ぶんの花と紅葉の見頃は花と紅葉の見頃カレンダーに並べました。
紅葉は、散りぎわがいちばん美しい。
急がず、その一日を待ちたい。
三脚・予約・料金 ― 出かける前に決めておくこと
京都の秋でいちばん大切なのは、三脚を使えない場所が多いことです。東福寺・南禅院(南禅寺の境内)・祐斎亭・瑠璃光院の4か所は、公式に三脚の使用を断っています。瑠璃光院と南禅寺は一脚も不可、東福寺は混雑する橋の上だけでなく境内全域・通年です。東寺は三脚について公式に何も示していませんが、記載が無いことは「使ってよい」という意味ではありません。奥日光の戦場ヶ原と小田代原では、環境省 日光湯元ビジターセンターが「写真も歩道から撮影し、三脚は他の歩行者に配慮して使い」としています。
もうひとつは予約です。瑠璃光院は特別拝観の期間だけの公開で、2026年秋は11月13日〜12月6日が予約制。祐斎亭は通常期は予約優先、紅葉期は予約時の事前決済(クレジットカードのみ)が必要です。どちらも駐車場はありません。拝観料は瑠璃光院が大人2,000円、祐斎亭が見学料2,000円。一方、六方沢、河口湖のもみじ回廊、香嵐渓は入場無料です(駐車場は別)。
紅葉を撮るために ― 見頃と心がまえ
紅葉の見頃は、高原で九月下旬〜十月、平地や京都で十一月下旬〜十二月上旬が目安です。色づきはその年の気温に大きく左右され、昼夜の寒暖差が大きいほど鮮やかに発色します。雨上がりは葉や苔がしっとりと濡れ、色が深く沈んで写ります。机もみじや特別拝観は予約制・期間限定の場所も多いので、出かける前に必ず最新の情報を確かめましょう。撮影の細かなコツは花風景写真の撮り方と、紅葉に絞った紅葉の撮り方 ― 透過光・雨上がり・PLフィルターにまとめています。
このガイドの撮影地で撮った作品(撮影データつき)
撮影日時と設定は、カメラに残った撮影時の記録です。写真を押すと作品ページが開きます。
よくある質問(撮影する人向け)
京都の紅葉の撮影地は、朝何時から入れますか?
東福寺は秋期(2026年は11月14日〜12月6日)だけ、通天橋が朝8時30分から開きます(方丈庭園は9時から、受付は16時まで)。東寺の金堂・講堂は朝8時から(受付は16時30分まで)。瑠璃光院の秋の特別拝観は10時から17時(受付は16時30分まで)です。いずれも2026年9月27日に公式の案内で確認した時刻です。
東福寺や瑠璃光院で三脚は使えますか?
使えません。東福寺の公式の文言は「境内での飲食及び三脚を用いた写真撮影はご遠慮下さい。」で、橋の上だけでなく境内全域・通年です。瑠璃光院は三脚・一脚とも使用できません。南禅院(南禅寺の境内)と祐斎亭も公式に三脚を断っています。手持ちで撮りきれる設定で出かけてください。
2026年、明智平ロープウェイは動いていますか?
動いていません。リニューアル工事のため、2026年1月16日から2027年8月31日まで運休の予定です(日光交通)。中禅寺湖と男体山を見下ろす眺めなら、半月山展望台が選択肢になります。駐車場から山道を約30分で、県道は17時から翌朝7時まで通行止めです。
奥日光と京都では、見頃はどのくらいずれますか?
例年の目安では、奥日光でいちばん早い戦場ヶ原・小田代原の草紅葉が9月下旬〜10月上旬、中禅寺湖が10月中旬〜下旬、京都の東福寺が11月中旬〜12月上旬です。草紅葉と京都の紅葉はおよそ1か月半から2か月あまりずれるので、同じ週に両方の見頃は狙えません。
予約が必要な紅葉の撮影地はどこですか?
このガイドの中で予約が必要とわかっているのは、瑠璃光院(2026年秋は11月13日〜12月6日が予約制)と、祐斎亭(紅葉期は予約時に事前決済・クレジットカードのみ)の2か所です。どちらも駐車場はありません。
夜の紅葉を撮れる場所はありますか?
2026年に公式に発表されているのは、東寺の紅葉ライトアップと金堂・講堂の夜間特別拝観(10月31日〜12月13日、18時〜21時30分)、香嵐渓もみじまつりの飯盛山ライトアップ(11月1日〜30日、日没〜21時)、富士河口湖紅葉まつりのもみじ回廊ライトアップ(11月7日〜29日、日没〜21時)の3つです。東寺は三脚の可否を公式に示していないので、手持ちの備えで。
南禅院は2026年の秋に拝観できますか?
できません。南禅寺は2026年1月8日、屋根葺き替え工事の期間延長のため、令和9年(2027年)春まで南禅院の拝観を停止すると発表しています。南禅寺の境内と方丈庭園・三門は通常どおり拝観できます。
東福寺の雲海から東寺の夜もみじまで、心に残った紅葉をFUJICOLOR最高級印画紙への銀塩プリントでお届けします。深い色合いと豊かな階調を、額装にも耐える一枚で日本各地へ発送いたします。海外へのお届けは英語版サイトから承ります。
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