特集
東京から行く花風景ガイド ― 都心と下町、日帰りの絶景
東京には花がないと思っている人は、きっと見上げる場所が違うだけです。お堀に映る夜桜、都心のビルに囲まれた蓮池、摩天楼の足もとのしだれ桜、下町のスカイツリーを背にした花畑――電車でふらりと行ける範囲に、四季それぞれの絶景があります。仕事の合間にカメラを提げて歩いた、東京の花風景めぐりです。
春 ― 都心に咲く桜
東京の春は桜から。千鳥ヶ淵のお堀に映る夜桜、文京区の名勝庭園六義園のしだれ桜、西新宿の摩天楼の足もとに咲く常圓寺の江戸彼岸。二月には押上や旧中川で河津桜とスカイツリーが、立川の昭和記念公園では春の青いネモフィラの小道が楽しめます。
夏 ― 蓮とあじさいの早朝
夏は早起きが報われる季節です。上野の不忍池では、高層ビルに囲まれた池一面に淡紅色の蓮が早朝に開きます。江東区では純白のアナベルとスカイツリー、江戸川区の荒川河川敷では平井のポピーとスカイツリーが夕暮れにシルエットで浮かびます。都心の暑さを忘れさせてくれる、涼やかな朝夕の景色です。
秋・冬 ― 花畑と黄金並木
秋は花畑と並木の季節。立川の昭和記念公園は数百万本のキバナコスモスに染まり、将軍家ゆかりの浜離宮では汐留のビルを背にコスモスが咲きます。晩秋、丸の内の行幸通りは赤レンガの東京駅を背に黄金のイチョウ並木に。冬は上野東照宮ぼたん苑の藁囲いの冬牡丹や、アイスチューリップが、寒い季節にも花のある一日を届けてくれます。
東京にも、四季はちゃんと咲いている。
見上げる場所を、少し変えるだけ。
東京で撮るために ― 混雑と光
都心の名所はとにかく人が多いので、ねらい目は平日や早朝です。蓮や桜は朝の光がやわらかく、人も少なく、いちばん美しい時間です。夕景やライトアップは三脚があると安心ですが、混雑する場所では手持ちでも撮れるよう、感度を上げる工夫を。ビルや塔を背景に入れると、東京ならではの「都市と花」の物語が生まれます。撮影の基本は花風景写真の撮り方、夕景やマジックアワーは朝もやとマジックアワーの撮り方にまとめています。
千鳥ヶ淵の夜桜から行幸通りの黄金並木まで、都市と花の物語をFUJICOLOR最高級印画紙への銀塩プリントでお届けします。額装にも耐える一枚を、日本各地・世界各国へ。
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